オープン12年目に、触れる物語。

【12年目記念キャンペーン】(1/30〜3/31)


 

こんばんは、なちょすです。

 

 

サロンの休業日。

通っている金継ぎ教室が急きょ変更になり、
思い立って下高井戸シネマで映画を観てきました。

猫が教えてくれたこと

ああ、楽しかった。

 

 

今日は、パチュリ12歳のお誕生日でもあります。

 

スクールに通っていた時、
アロマテラピートリートメントを受けたことがありませんでした。

整体などは好きでしょっちゅう通っていたのですが、
1999年当時、今ほどサロンもありません。

 

それが、どうして今この仕事をしているかって?

 

授業の中で施術交換した時、
あまりにも気持ちがよくて思わずよだれがたれました。

施術したクラスメイトには
「なおちゃんの手、すごく気持ちいい」と言ってもらえ、
そのことも本当に嬉しくて。

 

 

セラピスト仲間が、「触れること」について書いていました。

◎ウォーミングタッチ/美穂さんの「私の物語」
◎ラヴァーレ/由恵さんの「私がアロマトリートメントをする理由」

 

それぞれのセラピストに
それぞれのストーリーがあるように、

私にも私のストーリーがあります。

 

そのことを、今日は書かせてくださいね。
ちょっと長くなるかもしれません。

 

 

小さい頃から、母がよく体をケアしてくれていました。

肩こり、首こり、腰痛・・・
子どもだっていうのにありとあらゆる「しんどい」状態の体を、
母が、彼女の的確な手でケアしてくれました。

 

母は、当時ヨガに通ったり、
食のことを工夫したり、
ヨガ以外の体のケア方法について学んだり、
積極的に取り組んでは家庭で実践する人でした。

それは今でもそう。
あの人のこの姿勢は素晴らしいと思う。
真似したいなって、いつも思ってます。

 

そんな母がしょっちゅうケアしてくれていて、
私は体を触られるのが大好きな子どもでした。

そんな子どもは、大人になってからも、
誰かにケアしてもらう(=触ってもらう)のが大好き。

 

だから、私が誰かの体をケアするだなんて、
これっぽっちも頭の中にありませんでした。
考えもしなかったし、
できればそんなことしたくなかった。

だって、、、
やってもらうほうが気持ちいいに決まってるし!

 

 

だったのですが、先ほども書いたように、
スクール時代の実技の授業で、
触れること、触れられることがこれほど気持ちいいのかと。
あの快感を知ってしまったが最後、病みつきです。

 

スクール在学中は友だちとよく練習しあいましたね。

いつだったか、付き合っていた彼と喧嘩したんだっけな、
とにかくあんまり良くない状態の時があって、
その時施術してもらったらですね・・・

 

体はもちろんのこと、心がほどけたんです。

 

あのような感覚を味わったのは、生まれて初めてのことでした。
なんなの?!って、心の底から驚きました。

心も体も優しく包んでもらった

精油のパワーもあるでしょうけど、
手から伝わるエネルギーってこんなにすごいの?
こんな風にして、触れられた人の心が変化するの?
アロマテラピートリートメントって
単なるマッサージとは全然違うものじゃないか!

 

もう、それからは、施術に対する意識が変わりましたよね。

とはいえ、在学中はシークエンスを覚えるのに必死、
時間内に終わらせるのに必死、
いつしか単なる必死なスクール生に戻りましたが、

それでも、

あの感覚は忘れることができませんでした。

 

 

そのうち、サロンをオープンすることになりました。

 

 

それまでも、母の体は触れていました。
ほら、練習しなくちゃいけないしね。
当時は体については母のほうが100倍くらい詳しくて、
私にとっての一番シビアなクライアントでもありました。

たまに、父にも〜なんてちょっと思って声をかけたのですが、
基本的に父は触れられるのが嫌いな人でした。

だから、整体なんかにも行ったことがなくて。
腰痛あるなら良い先生いるからいけば?
って、私と母がすすめても「いや、いい」と拒否。

まあそんな父ですから、
いやがる人に無理に練習させてもらうこともないし、
ということで、
父に触れるなんてことは脳裏から消去されていました。

それに、父は子どもたちとあまりコミュニケーションしてこなかった。
だから、そういう父に触れるのはとても抵抗があったのです。
なので、触れなくて済むなら有り難いみたいな、
そんな気持ちでもありましたね。

 

 

今、たまに実家で父のオイルトリートメントをしています。

 

ちょっと前からある病気を抱えて生活していて、
体を自由に動かすことができません。
自身の不具合をなかなか受け入れることができなくて、
ずいぶんと頑張っていたんだと思います。

 

きっかけは、母からの一言でした。

「お父さんものすごい足浮腫んでんねん」

それが病のせいなのか、それとも運動不足のせいなのか、
とにかく一度拝見・・・で驚きました。

お父さんのあんな足、初めて見た。

こりゃあ相当しんどいでしょ?
と聞くと、それどころじゃないらしい返事が返ってきました。

体中痛いし、今日はふらつくとか、
腰がどうだの、力が入らないとか、まぁ不調の嵐。

そりゃそうでしょうともよ・・・

 

とにかく、これまで全く触れさせてくれなかった父なので、
マッサージしようか?と聞くよりも、
エッセンシャルオイルブレンドして持参して
「さあ!やりまっせ!」と始めちゃったほうがいいなと。

 

すると、驚いたことに、
「じゃあよろしく」と言うんです。
(あのお父さんがすんなり受け入れるだなんて)

 

彼の病気に必要な精油をインカオイルにブレンドしたもの、
実家に常備するようになりました。

 

あまり頻繁に行けないのですが、
膝から下の施術を両足20分〜30分ほどしています。
すると、途中から父のほっぺがピンク色になってくる。
血流が良くなって、眠たくなって。

「お父さん、今日は右足冷えてるね」
「ここ痛い?」

父は、終始目をつむって施術を受けています。

傍らにいる母とおしゃべりしながら父の施術
大相撲中継を父と観ながら施術

「なんだか眠たくなっちゃったな」

ソファで一休みする父に、母の半纏をかけて。

 

そんな父を介護している母ですから、
彼女も相当しんどいはずです。
でも、決して弱音を吐かないのが、母という人。

けれど先日、下肢静脈瘤のオペ(日帰り)をしたら、
オペ自体は楽勝だったそうなのですが
さすがに緊張したのか「腰と背中がバリバリ」と。

じゃあ行くよ〜と、なちょす再びスタコラサッサと実家へ。

あ、実家ね、サロンから徒歩10分なんです。
近いのは色々ありがたいわあ。

 

そして思うことは、
こういう時、オイルだけじゃなくて着衣でできる技術、
身体均整法やリンパティックケアを知っていて良かった、ということ。
いつでもどこでも肌を出せる環境が整っているわけではないので、
着衣で仰向けや座位で出来る方法があるというのは、
とってもありがたいことなんだなと痛感しました。

 

「なんやあの後から体軽いねん。不思議やね」

不思議って・・・
お母さん、私それを生業としてますので笑

まあとにかく、あの大雪の雪かきもできちゃって、
翌日も「楽やねん、腰、痛(いた)ないねん」

うわあ、それはよかったねー!

 

 

サロンでは、お客様のお体とお肌を労ります。

今まで私、仕事だけでこの技術を使っていた。

でも触れることは、極めて日常的なこと。

私がスクール時代に体験した様に、
毎日の生活の中に触れる機会をもっと増やしていきたい。

 

きっとこのブログを読んでくださっている皆様は、
十中八九アロマテラピートリートメントを受けた経験のある方だと思う。

だからこそ、触れることのパワーはご存知だと思います。

癒し?

ちがうよ。

癒しなんていう言葉じゃ言い表すことができないよ。

 

手で触れて、そこに精油の力が加わることで、
徐々に、徐々に、
生まれ変わるような体験を繰り返していくんだと思う。

 

本来の自分にちょっと戻るような。

自分リニューアル、とでも言うような。

(ああ、ここで気付いたけど、夫の施術全然してないや)

 

サロン12年目のお誕生日に、触れることについて書きました。
ここまで読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

では、今日も恒例のマヤ写真をどうぞ!
と、思ったんだけど、サロン近隣のパクタージュさんの柚子タルトです。
横にあるのはサロンの金柑を蜂蜜漬けにしたものです。
蜂蜜漬けはまだ食べるには早いのですが、味見。
うーむ今年のはちょっとすっぱいかな?
「パチュリ12歳おめでとう」お祝いしました♡


 

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